【脳に萎縮が起こる!】アルコール依存症で怖い脳の症状

あたかも今現在起こっている事かのように、よく聞いてみると何が何だか分からない事を話してくる、酒臭いうえに身なりも少し風変わりでフラフラ徘徊している人は繁華街に居ますよね。

ホームレスにも見えないし。でも、どう見ても普通じゃないといいますか、私としてはその飲み代は何処から湧いてくるのか疑問ですけどね。

どこの国の映画のワンシーンでも、そんな人をお見かけします。そして心ない若者に「アル中の負け犬が!」とか言われてるんですよね。

それ程、万国共通の風景なんでしょうね。映画のワンシーンでの登場人物は架空の人だとして、飲み屋が建ち並ぶ繁華街で、あえて外で徘徊してお酒を飲んでる人は、きっとどこかおかしいのでしょうね。

その「おかしい」なのですが、考え方やポリシーではなく言い方は悪いですが「頭がおかしい」のでしょう。

アルコールで胃が痛くたって変な作りはしないですし。酔いと素面の境界線が無くなるほどアルコール漬けになって長い時間を過ごすと脳萎縮が起こります

この脳萎縮は判断力や思考能力が低下するだけでなく疑り深い性格に変わったり激しい思い込みが出て、それこそ映画などでも酒を飲んだ恋人が「あの娘と寝たんでしょ!」と捲し立てるのを見ます。

いわゆる「くだを巻いてる」ということで、まだ可愛いものです。

萎縮した脳は元に戻すのは非常に困難とされています。アルコール依存症であれば飲酒に対する欲求との闘いと低下した判断力。考えただけで挫折してしまいそうです。

悪化すればアルコール性痴呆という症状に変わります。ぼんやり、ぐったりして、しまいには日付も正確に分からなくなるといいます。

では、たまに見かける飲み過ぎておかしくなった人というのはどういう状況かというと、アルコール摂取と栄養失調でビタミンB1の不足によって中枢神経に障害をきたした症状です。

記憶障害から作り話をしたり、意味不明な言動、妄想や幻聴というものもみられます。

しかし、症状の中には断酒で起こる離脱症状も含まれているようにも見えます。きっと酒が買えない状況だったのではないでしょうか。

長期にわたる過剰なアルコール摂取で脳に異常をきたして、一見すると少し風変わりなだけでも話を聞くと変な人?というのは簡単に言えば、酔っているのか覚めているのか本人にも見境がつかないのだということです。

アルコールで脳が完全にやられてしまったと。身体の不調も嫌ですが、脳の異常は絶対に嫌ですね。

面白おかしく映画やドラマのワンシーンにアクセントとしてか登場してしまうのに対し、それほどまでにアルコールに溺れた悲しい経緯や治療を試みたなど触れてもらえないのですから。

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アルコール依存症患者の脳の状態

アルコール依存症で脳に萎縮が起こるとは言われていますが、正確にはアルコールの過剰摂取です。

何リットルで脳の何パーセントの萎縮ということでもありませんが、その人その人一人一人に過剰な量があります。

例えば、それほどの量を飲んでいないのにアルコール依存症になる人がいるのと同じで、アルコール依存症になってしばらく放置しながら毎日24時間飲み続けて、いざ克服しようという時に脳は異常なしということもあるのです。

ですので、アルコール依存症患者すべてに脳の萎縮があるということでもないのです。

「アルコール依存症は脳も溶かして痴呆がくる」というような認識もあります。

それ自体はあながち間違いでもなく、かと言って「アルコール依存症になると」というより「アルコール依存症になってずっと飲み続けてると」との違いであって、飲酒をしている人なら一人一人に注意が必要です。

痴呆がきた高齢者で、過去にアルコールを多く摂取していた人は普通の人に比べて4.6倍も多いのですから怖いものです。

その人がアルコール依存症だったかどうかではなく大酒飲みだったか…ということですね。

しかし、いわゆる大酒飲みといわれる摂取量はアルコール依存症と変わらない気もします。

飲んで周りに迷惑をかけたり、いつも酒を求めて大暴れしていたのではなくても、脳の萎縮を起こすようではおおいに危ない状態に思えてなりません。

アルコールの作用として楽しくなる、気が大きくなる、大胆な行動と言動が出るのは大脳新皮質の麻痺によるものです。

感情のコントロールができなくなる作用です。これは脳がどうこうというより、この作用が心地良くてアルコールを求める動機になりやすいのです。

私自身、アルコール依存症を患って飲み続けた期間が短かったのもあってか異常はありません。

しかし思い起こせば二日酔いの中やっと起き上がり、水を飲もうとした手が震えていたことがありました。

あれはアルコールの離脱症状だったと思います。脳が飲んでいるのが普通ととりアルコール分を求めていたのでしょう。

自分では軽く済んだと思うアルコール依存症だったとしても、脳が酒を欲しがって手の震えを出していたかと思うとゾッとします。そのまま飲んでいたら今頃はどうなっていたのかと。

脳とアルコール依存症。とても密接であるにもかかわらず、それでも飲んでしまう恐ろしい病気は、一生懸命アルコールを求めて苦しい思いをしようと絶対に飲酒を止まってみてください。

人の脳は適応しようと意外と凄い力で頑張ってくれますので、禁酒したことへの心地良さも必ず感じさせてくれます

アルコールの影響

通常飲酒であれば、毎日お酒を飲んでも依存性とは言えません

酒は百薬の長と言われたりストレス発散にもなるし、ほどほどな酒との付き合い方であれば問題はないのです。

ですが、酒は違法薬物とは違い簡単に入手できるのでアルコール依存性の怖さを認識しきれていないのも現状であり、これは日本という国がアルコールに対して寛容な国ともいえるからでしょう。

アルコール依存性は薬物依存性に比べたら体への悪影響は少ないと思っている人が多いようです。

これは全くの間違いであってヘロインや覚せい剤よりアルコールの影響が低いわけではないのです。

アルコール依存性は「依存」というものを長い時間をかけて作りだすので、気がついた頃には重症化しているケースがとても多いのです。

アルコールが身体に及ぼす影響で肝機能障害が有名ですが、これだけでなく消化器系障害、心臓にもアルコール心筋炎など、健康被害は多大なものとなります。

また、神経系障害も起こし、脳にももちろん害が及びます。これらはあくまでも飲みすぎた場合や、少量でも飲んだら健康を損なうのに飲む場合です。

アルコール依存性とまではいかなくとも、自身に合ったお酒との付き合い方を知り、守らなくてはなりません。

アルコール自体が酔いという心身共に緊張感を溶きほぐしてくれるものがあっても、その酔いがコントロールを失わせるものだということを忘れては行けません。

また、本当に依存性に陥った時には身の周りへの悪影響を分かっていながらやめられず、禁酒や節制をした時に出る離脱症状や不安定さが嫌で飲み続け、病気を自覚したにもかかわらず悪循環へと突き進みがちなのです。

酒が全て悪いとは言えませんが、いかに健康を損なう事や依存性に陥る確率の高い物かというのを認識しながら付き合い、酒に寛容な時代も終わりつつある日本では一人一人が意識を変えなくてはなりません。

 

 

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